Q&A ブログ ~歯医者お悩み相談室~

2017.02.22更新

Q:Kさん 30代男性

 

自分では全く気付きませんが、夜歯ぎしりをしている事が多々あると家族に言われます。どうやったら歯ぎしりは治るのでしょうか?やめる方法があれば知りたいです。

 


 

 

A:院長 矢島

 

家族に指摘されるとなると、かなり「ギリギリ…」と音が出ているのかもしれませんね。歯ぎしりはこういった「音」による周りに対する迷惑以外にも、歯や顎を痛めてしまったり、詰め物や被せ物の寿命を短くしてしまったりします。酷くなると顎の骨の変形を起こしてしまったりする事もあるので、悠長に考えるのはあまり良くありません。そもそも、周りの人に迷惑がかかってしまっているとなると…家族の安眠の為にも早急に手を打つ必要がありますね。

歯ぎしりをする方の中には「朝起きると顎が痛い」「あまり熟睡出来ていない気がする」と仰る方もいらっしゃいます。

 

 

いびき 歯ぎしり 騒音

 

…とは言うものの、「歯ぎしり」という現象は現在でも100%解明されているわけではありません。原因と考えられる事も複数あり、「歯ぎしりはこうすれば止まる!」という確実な方法はありません。但し、その原因については随分と明らかになってきているので、歯ぎしりの解決に向かうには、まずその原因を探っていくところから始まります。

 

 

・ストレス

最も良く言われる原因がストレスです。日頃のストレスや大きな環境の変化が、夜、無意識のうちに歯ぎしりとなって現れます。

 

ストレス

 

→ ストレスの緩和と共に落ち着いてくる事が多いですが、お仕事などをしている場合、完全はストレスフリーは難しい事だと思います。また、慢性的に歯ぎしりが癖となって身についてしまうと、なかなかそれが抜けずに続いてしまう事もあります。息抜きをしながら上手にストレスと付き合っていく事が大切だと思います。

 

 

 

・昼間の食いしばりの癖

普段、診療をしていると、実はこれが結構多いのではないかと感じます。デスクワークが多い方の場合、「気がつくとグッと歯を噛み合わせて力が入っている」事があります。これは「食いしばり」という現象で、集中している時につい顎に力がはいってしまう癖の事を指します。また、下を向いて仕事をしている時間が長いと、どうしても上下の顎に力が入ってしまいます。

これが夜、寝ている間にも無意識でやってしまうんです。但し、無意識の場合、力の加減が効かなくなる事も多く、日中の食いしばりと比べて夜中の食いしばりは20~30%も強く噛んでしまっている、とも言われています。

 

顎 頭蓋骨

 

→ まずは、日中の癖をご自身で意識して発見する必要があります。もしグッと食いしばっている事に気がついたら、その都度顎の力を抜くようにして下さい。筋肉の緊張を解いてあげる癖をつける事が大事です。人は本来、ボーッとしている時は上下の歯は触れておらず、2mmくらい浮いた状態をキープしていると言われています。

また、自己暗示で食いしばりを緩和する方法もあります。例えば、仕事中に目につくヶ所にわざとカラーテープなどを張り、それに気がついたら顎の力を抜く、という方法です。始めのうちは慣れるまで難しいかもしれませんが、それが習慣になってくると、カラーテープが無くても自然と力を緩められるようになっていきます。

 

仕事

 

 

 

・歯並びの不正

歯並びにズレがある場合、かみ合わせの強さは均一ではありません。強く当たる箇所があったり、逆に当たらない部分があったり…。そうなると、体が寝ている間にそれを「違和感」と捉え、ギリギリギリギリと無意識にすり減らそうとしてしまいます。被せ物の高さが微妙に合ってなくて違和感を感じるとか、そういった原因でも同様の事が起こります。

 

歯並び 悪い 

 

→ ちょっとの高さのずれであればかみ合わせの調整で治す事ができます。違和感がなくなれば、自然と歯ぎしりも治まって行くかもしれません。但し、大幅に歯並びが悪いとなると矯正…という話が出てきます。

 

 

 

・飲酒

お酒を飲んで酔った状態で就寝すると、その時だけ歯ぎしりやいびきをかく方がいます。流石に、お仕事中にビールを飲み始める方はいらっしゃらないと思いますが…。

 

酒 アルコール

 

→ 「禁酒」とまでは言いませんが、もし飲酒によって歯ぎしりが起こる傾向があるなら、自覚しておくに越したことはないと思います。

 

 

 

・乳歯列期

これについては、はっきりとした原因はわかっていません。乳歯の歯並びの時期の子供が、寝ている間に歯ぎしりをする事は多いようです。

子供

→ これは、成長と共に自然と治まってくる事がほとんどです。あまりにも力が強く歯が欠けてきてしまう、という事であれば、注意して対策をとる必要があるかもしれません。

 

 

 

・対処療法:マウスピース

 

マウスピース

以上のように「歯ぎしり」と一言で言っても、原因は様々で早期の解決は難しいことがほとんどです。更にこれ以外にも「体の歪み」や「食生活」なども原因のひとつとも言われています。原因の解決が難しいとなってくると、対処療法で症状を緩和する方法がとられます。それが「マウスピース」です。

プラスチック製・シリコン製のマウスピースを歯にはめて、上下の歯が強く当たらないようにするクッションのような役割をします。これを寝る時に装着することで、歯ぎしりの際の音、歯や顎にかかる負担を格段に軽減することが出来ます。「よく寝られた」「朝起きて顎が楽になった。」という声もよく頂きます。マウスピースは保険診療で簡単に作ることが出来ますので、「歯ぎしり」「歯ぎしりの疑い」でお悩みの場合は、一度ご相談頂く事をお勧めいたします。

 

 

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